サンシーロでのイタリアサッカー・セリエA、チャンピオンズリーグのACミラン観戦記、ミラノやモデナ、フェラーリの聖地マラネロの旅行記などを綴りました。
 イタリア・ミラノ旅行記 Day3

ガッレリア
朝起きると、青空がミラノの空に広がっていた。昨夜の雨はどこいった感か。遅めの朝食をとり、昨日みたく中央駅からメトロ乗車。とりあえずガッレリアを観光することに。

10:00am過ぎ、開店準備をしはじめた感のあったガッレリアには、すでに観光客の姿があった。3〜5階建てに相当する高いガッレリアの天井、内壁から天井まで見事に飾られた彫刻、ゴールドとブラックを基調とするガッレリア内部は、なんともゴージャスな雰囲気が漂っていた。

そのガッレリアをドゥオーモ側から、半分ほど進んだところに有名な十字路がある。ちょうどプラダやルイヴィトンが向かいあうところ。そこに、有名な雄牛のモザイク画はある。ちょうどPRADAとBERNASCONIの間の床の上に。しばらく観ていると、うわさどおり皆、雄牛の股間の上でターンしていた、老若男女問わず。なかには、ベビーカーごと一回転する外国人夫婦もいた(笑)大勢の人がターンするせいか、雄牛のアソコは黒ずんだ色になってました。痛々しい。。(笑)十字路には、ほかにクロス(十字)や乳飲み子たちと4つ足の動物が描かれたモザイクもありました。ちなみに四つの角には、PRADA、LOUIS VUITTON、BERNASCONIとならびMcDonald'sが。

ガッレリアまえ
ガッレリアまえ
Homepage
Day 1
Day 2
Day 3
 ガッレリア
 スカラ座広場
 ブレラ絵画館
 BAR:バール
 トラムでサンシーロへ
 試合開始前のバール
 スタジアム入場チェック
 試合開始まえの場内
 セリエA観戦
 試合終了後のサンシーロ

Day 4
Day 5
Day 6

スカラ座広場
スカラ座広場は、ガッレリアをドゥオーモ側から通り抜けたところにある。その広場から道路一本を隔てたところが、スカラ座。スカラ座前の広場は、観光客でいつも賑わっている。ガイドの説明を聞く団体客、噴水のほとりで休憩する人などなど。ちなみにサッカー観戦したい人は、スカラ座となりにある銀行Banca Intesaが便利だ。窓口でAC Milanの試合のチケットを買うことが出来る。

スカラ座を拝んだ後、ブレラ絵画館に行くためにDUOMO駅へ戻り、メトロ乗車。MonteNapoleone駅へ。(このときスカラ座とその隣のBancaIntesaの間の道を数ブロック直進すれば、ブレラ絵画館に着くことを知らなかった。。)

ダ・ヴィンチ像の向かいがスカラ座
ダ・ヴィンチ像の向かいがスカラ座

ブレラ絵画館
ブレラ絵画館へ行くため降りたMonteNapoleone駅で思わぬ発見があった。 それがアルマーニジーンズの巨大ポスター。モデルはAC Milan背番号22番、カカ。 この駅、カカ好きにはたまりまへん。駅構内あちこちに大きなポスターが貼られている。よく剥がされないなぁと妙なことも気になりつつ、じぇんぶ写真撮りましたよ、えぇ(笑)

さて、ラファエロ「聖母マリアの結婚」で世界的に有名なブレラ絵画館ですが、街の風景に溶け込んでいるところでした。 建物自体は大きいのですが、前の通りはごく普通の感じがしました。 建物にはいる大きな門(普通の住居でも大きな門が多いのですが。。)をくぐると、まず中庭の銅像が目に付きます。 中庭のつきあたりの階段があり、上がりきったところ右側にお土産を売るショップがあります。その売店のなかに、絵画館の入口はあります。

絵画館受付で、入館料5ユーロ払い、ロッカーに荷物を預けて探検開始。 受付横に古い図書室(立ち入れない)があるのだが、それがハリーポッターとかに出てきそうな感じするいかにも西洋的なもの。 しばらく熱心にメモを取りながら見入っていると、学芸員が熱心な学生さんねみたく、ほほえましいスマイルと一緒に言葉を掛けてくれた。

ブレラ絵画館はちょうど建物の2F部分にあたる。中庭を囲むようにグルリと展示室が続いている。 各展示室には、U、V..とギリシア数字で番号が割り振られており、全部で40近い展示室が公開されている。 なかには復旧作業中の絵画も展示されていた。ゆっくり観るなら最低1時間は必要なところ。 年代物の椅子がおかれて休憩もできる展示室もある。実際、ルームナンバーがXXX(30)を超えるあたりには、歩きつかれた。。

12:30まえ、ひととおり見終わったブレラ絵画館を出発。ふたたびミラノの街を探検することに。 ブレラ絵画館を出て、前の道を左にまっすぐ進んでいくと、見覚えの町景色が。 それがスカラ座まえの広場だった。ちょうどスカラ座とその隣のBancaIntesaの間の道がブレラ絵画館までつながってたことに気付いた。。

この日は土曜日。昼の空は完璧な青色、ドゥオーモまでガッレリアを抜けてすぐそこだったので、是非ドゥオーモの屋上からアルプスを見ようと行きこんでリフト乗り場へ向かうことに。 ところが、皆考えることは同じ。曇り空の昨日は、空いていたリフト乗り場の前には長蛇の列が。その数軽く50人以上。 ここのリフト自体が小さいので、一度に4、5人しか乗れない。そんせいで、列もなかなか前にすすまない状態。 ここはあきらめて、いったん中央駅まで戻り、ホテル近くのBARでランチとすることに。

カカはアルマーニジーンズのモデル
カカはアルマーニジーンズのモデル
ブレラ絵画館の前
ブレラ絵画館の前
売店の中にある絵画館への入口
売店の中にある絵画館の入口

BAR:バール
バール(BAR)は、イタリアの食堂といった感じがするところ。日本にあるバーとはじぇんじぇん違う。 中では、ピザやパニーニといった軽食、ビールやコーラなどドリンクを、テレビを見ながら気軽に食べれる。 普通、テイクアウトも頼めばしてくれる。

この日、立ち寄ったバールは、カウンター席とテーブル席があるバールだった。 適当に空いているテーブル席に座ると、ウェイトレスが注文をとりにきた。 ケバブ、水、コーラを注文。テレビではF1ベルギーグランプリ予選が放送されていた。 しばらくしてウエイトレスが運んできたケバブは、予想以上に巨大だった。バーベキューされた肉、野菜、トマトがどっさり挟んだケバブは美味しかった。 30分以上かけて、なんとか全部食べきった。。しばらく動けずにテレビをみた後、14:00まえシエスタのためにホテルの部屋に戻った。

昼下がりのバールにて
昼下がりのバールにて

トラムでサンシーロへ
サンシーロへ向かうため、ホテルを出たのは、4:00pm過ぎ。 中央駅からドゥオーモ前にメトロで移動し、#16トラムに乗車。 土曜夕方の道路は混雑していた。歩道は人、道路は車がいっぱい。そのせいで、トラムもなかなか進まめない。 昨日は約25分で行けたのに、約35分かかってようやくサンシーロ到着。ちょうど5:00pm過ぎ。 8:30pmのキックオフまで3時間以上あったが、チケット売り場にはそこそこの人だかりができていた。 出店やフードスタンドも出ていたし、警官の姿もあった。

スタジアムのチケット売り場は、トラム乗り場そばにある。(降りてすぐそこ) そのチケット売り場の隣に、BARがあったので、食事することに。

試合開始約3時間まえの当日券売り場
試合開始約3時間まえの当日券売り場

試合開始前のバール
試合開始の約3時間まえのBARの中には、数人の客しかいなかった。 おかげで注文もしやしい。サンドイッチとコーラを注文し、奥のテーブルでテレビを見ながら食べることに。 テレビではパレルモやインテルの試合が放送されていた、 試合時間が近づくにつれて、BARは混雑してきた。どんどん人が入ってきた。キックオフ2時間前には店内満員状態。当然相席。 注文もせずに、とりあえず入ってきてテレビを見る人がほとんどのようだった。

試合開始まえのバールは面白かった。皆がテレビのサッカーの試合を見ていた。 パレルモが、ゴールを入れたとたんにBARのなかは、皆大盛り上がり。「Yeah~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」みたいな感じで。 インテルのアドリアーノがシュートを外すと、ざまぁみろ〜みたいな感じで大盛り上がり。 試合開始前からイタリアサッカー観戦の雰囲気満喫。キックオフ1時間前、BARを後にして観戦席へ移動開始。

試合開始約2時間前、満員のバールにて
試合開始約2時間前、満員のバールにて

スタジアム入場チェック
8:30pmのキックオフ1時間前、外は暗くなりだした。 あちこちのチケットゲートでは、観戦券のチェックとセキュリティチェックを待つ人の列ができていた。 BARを出て、近くのチケットゲートに並んだ。自分の順番がくると、まずチケットを係員に提示。 係員が手に取り、小さな懐中電灯のような機械を当てて偽チケットかチェック。 チェックが済むとチケットを返してくれ、すすむように言われる。 次は、セキュリティチェック。カバンの中をあけてみせる。係員は、結構念入りにチェック。シアトルやトロントのメジャーリーグ観戦より入念だった。 ペットボトル、一眼レフ(75mmと300mmレンズ)は問題なく持ち込めたが、小さなアルミ製の留め金は没収されてしまった。。 取り外しできる金属チックなものは全部カバンの底に、直してればよかったなぁと反省するも時すでに遅し。 仕方ないと思い、そのまま観戦席へ。

試合開始約2時間前、満員のバールにて
試合開始約1時間まえの南側ゲートの様子

試合開始まえの場内
セキュリティチェックの後、スタジアム内の通路を進む途中、もう一度チケットチェックがスタンド内へ続く階段であった。 2階席の人がずるして1階席に潜り込めないようにチェックしているようだった。

7:30pm、セキュリティチェックからは5分もかからずに2階席入口に到着。 目の前に、ピッチが見えて興奮。ライトアップされた緑の芝生。壁のような向かい側のスタンド。 試合開始の1時間前、すでにクルヴァにはミランのウルトラが陣取り、バックスタンドもけっこう人が入っていた。 自分の観戦席をみつけるのは、あちこちに立っているスチュワードにチケットを見せると指差して教えてくれた。

試合開始40分前の19:50、ミランの選手が試合前の練習のため入場。スタジアム内は大盛り上がり。クルヴァは一際すごい。 試合開始30分前の8:00pm過ぎ、もともと高値のロッソ(メインスタンド)やノルド(アウェイ側ゴール裏)にはまだまだ空席が見えた。 バックスタンド2階は7割くらいの入り様。 試合開始10分前の8:20pm、選手は練習をやめていったん退場。 その後、メインスタンドの電光掲示板で先発イレブンの発表がはじまった。電光掲示板に背番号の書かれたユニフォームが表示され、選手の名前がスタジアム中に放送されたると、場内は大盛り上がり。試合開始前からすごい。 マルディーニピルロのときの歓声もすごいが、チェフチェンコジラルディーノの時には一際すごい歓声。 (カカは数日後に迫ったチャンピオンズリーグの試合を見据えてかベンチスタート)

バックスタンド2Fに到着した様子
バックスタンド2Fに到着した様子

セリエA観戦
8:30pm、時間通りキックオフ。 ミラン優勢ですすむ試合だが、双方のシュートシーンのごとに、大きな歓声とためいきを繰り返すサンシーロ。まるで巨大なライブ会場。 だからゴールが決まった瞬間は、全員一斉に立ち上がり歓喜の声をあげて、スタジアム中がすごい雰囲気になる。皆大声で叫ぶ叫ぶ。最高のストレス発散法(笑)! もたもたカメラ構えている暇などない状態。

結局、前半はシェフチェンコが1ゴール1アシストの活躍でミランが2対1と シエナをリードして終了。 ハーフタイム中は、席を動かない人が多いと思った。 スタジアム内には試合中でもハーフタイムでも、飲み物やら売る人が歩いているからかも。

後半開始後、ミランはまずガットゥーゾをピッチに投入。その後、カカも。カカがピッチに入ると、割れんばかりの喝采。 そのカカが大活躍。生カカは凄い。ドリブルスピードがメチャクチャ早い。 2階スタンドからだとピッチ全体がよく見え、プレーヤーの動きも(眠そうなピルロにボールが集まるのも)よく見えるので、他の選手とのスピードの違いが丸分かり。

中盤でボールをもったカカは、あっという間に敵陣ペナルティエリア内に侵入。 ディフェンスラインを突破された相手ディフェンダーは後手後手の状態で、さらにシェフチェンコもサイドからエリア内に突進するミランの攻撃。 左右へとドリブルコースを変えながらゴールへ猛突進するカカは、まさに稲妻のよう。すごい速さのドリブル。 最後は、冷静にキーパーの隙をつき、ゴール!すごかった。。大喜びするミラニスタもすごかった。大応援旗はためくクルヴァもすごかった。バックスタンド2階席も員総立ち状態。大興奮。

そして、10:30pmの試合終了の笛。と同時に、また一際大きな歓声が場内に沸き起こった。 結果は3対1とミランがシエナ相手に完勝。

バックスタンド2F(上段)からみるピッチ
バックスタンド2F(上段)からみるピッチ
試合観戦の様子
試合観戦の様子

試合終了後のサンシーロ
スタンドを後にする人は、試合終了の約10分前からチラホラと増えだした。 一気に増えたのは、試合終了の笛と同じくしてだった。この日は、試合終了の笛と同じくして移動を開始。

2階バックスタンドからスタジアム脱出にかかったのは、たった5分。さすがサンシーロ。 試合終了後に席を離れて、2階席からスロープを歩いて地上におりたが、スロープの横幅自体が広く、途中立ち止まることなく普通にすすめたのがよかった。

バックスタンド側から降り始めたスロープは、ちょうどメインスタンド側の地上に続いていた。 スタジアムの周囲には、出店やフードスタンドがまだあり、そこに向かう人もいたが、 たいていの人はLotto駅方面やトラム乗り場へ向かう。そして結構、自動車や単車、徒歩で帰る人がいるなぁと思った。だからトラム乗り場方面の道は混在していた。

試合終了後のスタジアム周辺をぶらついて、トラムに乗ったのは11:00pm。 トラムはスタジアムそばに数珠繋ぎになって停車している。発車の数分前にドアが開き、それに乗車。 ちなみに、誰もお金を払ってなかった(笑)。後からどんどん人が乗ってくる状態で、気がつくと満員に。 この日乗ったトラムは、ドゥオーモ近くのメトロCORDUSIO駅まですすみ停車。そこが終点とのこと。ちょうどメトロの入り口が隣のところで、乗客全員が降りた。 が、てっきりドゥオーモ前広場まで行くと思っていたので、運転席に行き「スクーズ、ボレイアンドーレ・ア・プラザ デ ドゥオーモ」とイタリア語っぽく言う。 すると、運転手は「あっちだよ」と言わんばかりに指を指す。 トラムを降りると、路地の間にドゥオーモが見えていた。結局、夜道を歩くより明るいメトロ駅に行くことに。

11:30pm過ぎのメトロは、予想以上に明るかった。ホームには少なかったが、車内には適当に乗車客もいた。車両によるかもしれないが、だいたい座席の60%が埋まっていた。 そのまま中央駅で下車して、徒歩でホテルへ戻り、セリエA初観戦を終了。 興奮してなかなか寝付けなかった夜でした~

試合終了の笛と同じく大移動開始
試合終了の笛と同じく大移動開始
スロープを降りる観客たち
スロープを降りる観客たち
試合終了後のトラム乗り場
試合終了後のトラム乗り場
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掲載内容はイタリア旅行およびイタリアサッカー観戦に基づいた個人的な意見です。各人の責任においてご利用くださいませ。Since 2005 Sep.